投資信託の「不都合な真実」

信託報酬がETFより高い一般の投資信託

ETFと一般の投資信託[1]は、いずれも「Fund」の一種で、日本語で言ってしまうとどちらも「投資信託」であることに変わりがありません。 しかし、信託報酬を見てみると、ETFより一般の投資信託の方が高いことに気付きます。 この差はどこから出てくるのでしょうか?

下の表は、とある資産運用会社の日経225連動型ETFと日経225連動型投資信託の信託報酬率を書き出したものです。

ETF 投資信託
内訳 委託会社 年0.15% 年0.185%
受託会社 年0.07% 年0.03%
販売会社 年0.185%
合計 年0.22% 年0.42%

さて、この表には奇妙な空欄があります。 筆者が書くのをサボったわけではありません(笑)。 この空欄こそが、ETFと一般の投資信託の違いで、ETFには販売会社の取り分となる信託報酬が存在しません。 このため、同じ日経225に連動した商品にも関わらず、投資信託の方が余計にコストがかかってしまいます。

消費者側は、同じ内容の商品ならコストの低い方が嬉しいに決まっているので、当然ETFの方を選びたくなります。 しかし、販売会社は、信託報酬という収入が得られるので、投資信託の方を売りたいと考えるはずです。 この食い違いが、販売会社にとっての「不都合な真実」なのです。

もし、あなたが証券会社に口座を開いたなら、一般の投資信託の紹介ページとETFの紹介ページを見比べてみてください。 投資信託の紹介ページの方が、カラフルで、ランキングもあって、購入意欲をそそられませんか? それは、証券会社による一般の投資信託への甘い誘惑なのかもしれません…

[1]一般の投資信託とは、ETFではない投資信託全般のことを指します。当サイトでは、ETFと投資信託を明確に区別するため、この様な書き方をしています。

隠されているわけではない真実

以上まで述べてきたことは、実は別に隠されているわけでもなんでもなく、交付目論見書を読めばわかってしまうことです。ETFや一般の投資信託を購入する際には、目論見書はしっかり読んで理解した上で購入するのが原則です。 目論見書はしっかり読みましょう!

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