こんなETFはイヤだ!

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YieldShares High Income ETF (YYY)

マネックス証券が新たに2本の米国ETFを取り扱い始めました。そのうちの1本が、今回紹介するETF「YieldShares High Income ETF (YYY)」です。

ティッカー 銘柄名 ベンチマーク 経費率 運用会社
YYY YieldShares High Income ETF ISE High Income Index 1.82% YieldShares

このETFの特徴は、高利回りな分配金の実績です。直近1年間の配当利回りは約10%で、文字通り桁違いです。

しかし、この段階で、なんかイヤな感じが覚えるのは筆者だけではないと思います。

配当利回りだけで10%って、そんなうまい話がそうそうあるわけがありません。よほどハイリスクの金融商品に投資しているか、毎月分配型投資信託にありがちな過剰分配のどちらかでしょう。

ティッカーは覚えやすくて良いんですけどね(笑)

YYYの構成銘柄

YYYの投資対象は、クローズエンド型のファンド(CEF)で、30銘柄を組み入れています。株や債券を直接組みれているわけではなく、投資証券に投資しているので、ファンド・オブ・ファンズの形式のETFに属します。

経費率がべらぼうに高い(1.82%)のはこのためで、運用経費0.50%に加え、投資証券の経費1.32%が余計にかかっています。

問題は、投資先となるファンドです。これが実にわかりにくい・・・

保有銘柄はすべてWebサイトで公開されていますが、各ファンドが一体何に投資しているのか、その名称からいまいち想像がつきません。

仕方ないので、上位5銘柄を1個ずつ調べてみました。

Prudential Global Short Duration High Yield Fund (GHY)

新興国を含めた世界各国のハイイールド債に投資するファンド。組み入れ銘柄の平均デュレーションは3年以下、平均残存期間は5年以下に設定されている。

EV Limited Duration Income (EVV)

米国を中心とした世界各国の債券に投資するファンド。投資対象の債券は、米国債、REMIC (Real Estate Mortgage Investment Conduit)、投資適格社債、ハイイールド債など。組み入れ銘柄の平均デュレーションは、0~5年。

Aberdeen Asia-Pacific Income Fund (FAX)

アジア太平洋諸国の国債と社債に投資するファンド。組み入れ銘柄は、投資適格債が大半を占める。通貨は米ドル建てを中心としているが、各国の通貨にも分散している。

Morgan Stanley Investment Funds Emerging Markets Debt Fund (EDD)

新興国の国債または政府機関債に投資するファンド。社債も少し含まれている。ベンチマークは、JP Morgan Emerging Markets Bond Index Global。通貨は現地通貨建て。デュレーションは約7年程度。

DoubleLine Income Solutions (DSL)

新興国を含めた世界各国の債券やインカム収益を生み出す証券に投資するファンド、投資先は、MBS、新興国債券、ハイイールド債、バンクローンなど。組み入れ銘柄は、投機的格付の債券または証券が大半を占める。

典型的なダメファンド?

YYYの構成銘柄に共通する特徴は、いずれも経費率が異様に高いことです。とは言え、どれもクローズエンド型のファンドなので、ETFのように経費が安くないのは当たり前です。

問題は、それらを寄せ集めて組成されたYYYの方です。わざわざ高い経費のファンドをかき集め、さらにそこへ経費を上乗せしてたETFがYYYの実態です。クローズエンド型のファンドが買えない人にとっては良いツールなのかもしれませんが、いくらなんでも経費が高すぎではないでしょうか?

また、YYYが組み入れているCEFの中身を見ると、いずれも毎月分配型で、アクティブ型ファンドのような運用をしています。つまり、YYYは、「アクティブ型運用の毎月分配型投資信託をかき集めたETF」と言えなくもありません。

なんか、一気に魅力が失せますね(笑)。毎月分配型投資信託すべてが悪だとは言いませんが、長期投資に向かないのは言うまでもありません。

さらに、各CEFの投資先として、投機的格付のものが多いのも気になります。分配金を10%も出す以上は、相応にハイリスクな資産に投資しなければならないので、当たり前と言えば当たり前なんですが・・・

まとめ

YYYの特徴を最後に簡単にまとめておきましょう。

  • 高コストファンドの寄せ集め
  • 典型的な毎月分配型
  • ハイリスク・ハイリターン

中身がわかってYYYを買うのはいいですが、分配金だけに釣られて買うのは危険なETFです。また、肝心な中身の方も、いまいち把握しづらいETFなので、あまり手を出さないほうが良いかもしれません。

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