Fund of the Year 2015から見るETFの「今」と「これから」

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投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015を振り返る

今年も「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」が発表されました。昨年は、2年連続1位だった「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」の陥落が衝撃的でしたが、果たして今年はどうなったのでしょうか?

順位 銘柄 運用会社
1 ニッセイ外国株式インデックスファンド ニッセイアセットマネジメント
2 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド 三井住友アセットマネジメント
3 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) The Vanguard Group, Inc.
4 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド セゾン投信
5 ひふみ投信 レオス・キャピタルワークス
6 eMAXISバランス(8資産均等型) 三菱UFJ国際投信
7 結い2101 鎌倉投信
8 世界経済インデックスファンド 三井住友トラストアセットマネジメント
9 ひふみプラス レオス・キャピタルワークス
10 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF ブラックロック・ジャパン

1位と2位は、案の定というか予想通りというか、最近の投資信託の人気傾向をそのまま反映していますね。3位のVTについては、少々予想外でした。もっと順位を下げるかと思っていましたが、意外にも健闘しています。さすがは元王者の意地といったところでしょうか。

ETFの「今」

Fund of the Year 2015の順位を見ればわかる通り、ETFの「今」は、厳しい現状に置かれています。

かつての王者「VT」が首位から陥落し、その代わりに「ニッセイ外国株式インデックスファンド」や「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」が人気を集めています。

その理由は、非常に単純で、信託報酬が安いからです。全世界の株式に投資するファンドといえば、かつてはVTがぶっちぎりで低コストでした。しかし、今は、投資信託のコスト競争が激しくなり、単に信託報酬を比較すれば、投資信託もETFもあまり変わらないレベルになってしまいました。

そうなってくると、ETFが投資信託とまともに勝負するのは厳しくなります。ETFは、株式と同様に売買手数料がかかるのに対し、低コスト投資信託の多くは購入および換金時に手数料がかかりません。また、ETFは手動で売買する手間がかかるのに対し、投資信託は自動積立でほったらかしにしておくことができます。

信託報酬に差がないのであれば、投資信託を選んだ方が手間もコストもかかりません。となれば、ETFの人気が下降し、投資信託の人気が盛り上がるのは、ある意味「必然的」と言えます。

ETFの「これから」

ETFの「これから」を考える上で重要となるのが、第10位にランクインしている「iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF」ではないかと思います。

iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFは、いわゆるスマートベータ型のETFです。スマートベータの最大の特徴は、ベンチマークとして採用するインデックスにあります。従来のインデックスは、株式の市場時価総額をそのまま反映させたものが多いのに対し、スマートベータで採用されるインデックスでは、市場時価総額以外の様々な要素をインデックスに取り込んでいます。

iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFがベンチマークとする「MSCI日本株最小分散インデックス」では、インデックスの要素として株価のボラティリティ(分散)を取り入れており、ボラティリティを最小にするように銘柄選定およびウエイト調整が行われています。

スマートベータ型のファンドは、比較的最近になって活発になってきた種類のファンドです。iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFも2015年10月19日に設定されたばかりで、正真正銘の新米ファンドです。にも関わらず、Fund of the Year 2015でいきなりトップ10入りを果たしているのだから、大したものです。

これはすなわち、スマートベータ型のファンドに、投資家の注目が集まっていることを意味します。ETFが生き残る道は、まさにここにあると言えるでしょう。ETFの「これから」は、スマートベータにかかっているのです。スマートベータ型のETFを、これまで通り低コストで提供すれば、投資信託とうまい具合に住み分けできるのではないでしょうか。

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