やっぱり米国債ETFを買え!

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米国債が人気?

米国債に関する記事を書いたところ、当Webサイトではトップクラスのアクセス数になっています。検索順位が良いからなのか、米国債投資への感心があるからなのか、詳細はいまひとつわかりませんが・・・

そんな中で、iSharesがいつの間にか新しい米国債ETFを上場させていました。内容としてはなかなか秀逸で、なんと為替ヘッジ付きの米国債ETFです。

ETFデータ

銘柄コード VGIT 市場 東証
銘柄名 iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)
ベンチマーク シティ米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)
運用会社 ブラックロック・ジャパン株式会社
ブランド iShares
大分類 外国債券 基準通貨
中分類 先進国債券 信託報酬 0.14%
小分類 米国債券 分配頻度 年4回
投資対象地域 米国 設定日 2016年5月26日
ファンド籍 日本 構成銘柄数

ETFの概要

残存期間が7~10年の米国債を投資対象とするETFです。いわゆる「Treasury Note」に加え、残存期間の短くなった「Treasury Bond」も含まれていると思われます。為替ヘッジ(フルヘッジ)を行うことにより、為替変動リスクの低減を図っています。

ETFの評価

コスト

ひとまず、定番のコスト比較です。同程度のポートフォリオを持つETFと信託報酬(または経費率)を比較してみましょう。

Ticker 銘柄名 運用会社 経費率(信託報酬)
1482 iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) BlackRock 0.14%
1363 iシェアーズ 米国債ETF(米7-10年国債) BlackRock 0.20%
IEF iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF BlackRock 0.15%
VGIT バンガード・米国中期政府債券ETF Vanguard 0.10%

1482については「信託報酬」、残り3つのETFについては「経費率」を記載しています。一見、為替ヘッジ付きのETFの方がコスト安に見えますが、他のETFは信託報酬以外の経費も含んでいるので、誤解なきように。

とは言っても、とりわけ1482の信託報酬が高いわけでもなく、安いわけでもないので、まあ妥当かなと思えるレベルです。

為替ヘッジの有効性

為替ヘッジは、プラスにもマイナスにも働くため、一概に為替ヘッジ付きが良いとは限りません。この記事を書いている2016年7月現在では、イギリスのEU離脱をかけた国民投票で離脱派が勝利し、一気に円高が進んでいます。また、株式から債券へと資金が逃避しているため、米国債は高騰しています。このような局面では、為替ヘッジが大いに効果的で、円高による為替評価損を無視して米国債の高騰による利益をそのまま享受できます。

逆に、アベノミクス開始時のように、円安がどんどん進行する局面では、為替ヘッジが逆に足を引っ張ることになります。為替ヘッジにより、円安による為替差益を享受できず、米ドルと日本円の短期金利差分の為替ヘッジコストが収益を圧迫します。また、米国がこれから金利を上げることになれば、為替ヘッジコストはさらに膨らむので、ますます不利になります。もっとも、イギリスのEU離脱騒動のため、米国もしばらく利上げできないとは思いますが・・・

筆者の感想

米国債は、投資先としては比較的安定していて、外国債券投資の一角にぜひ組み込みたいところです。それどころか、日本国債がマイナス金利に突入するほど高騰している現状では、日本国債の代わりとして米国債を組み込みたいくらいです。しかし、それをまともにやってしまうと、為替の影響を受けてしまうため、資産構成のバランスが崩れてしまいます。そんな現状にうってつけなのがまさにこのETFで、為替リスクを回避しつつ、日本国債よりもマシな金利の米国債に投資することが可能となります。

ただ、筆者としては、20年超の超長期米国債で為替ヘッジをつけて欲しかったような気がします。債券は、残存期間が長くなればなるほど利回りは高くなり、為替ヘッジコストも打ち消しやすくなります。加えて、残存期間の長い債券ほどリスクは高くなるので、せめて為替リスクを取り除くという意味で、超長期債こそ為替ヘッジをつけてもらいたいものです。

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