1つの表がすべてを語る – SBIスリランカ短期国債ファンド

証券会社の投資信託紹介ページをぶらぶら眺めていると、「SBIスリランカ短期国債ファンド」というものが紹介されていました。また変な投資信託を組成してると思ってスルーしても良かったんですが、投資信託の宣伝が宣伝になっていない好例だったので、紹介してみたくなりました。

SBIスリランカ短期国債ファンドの宣伝ページには、投資信託の魅力を紹介するために、次のような表が掲載されていました。

ポートフォリオ特性値
平均最終利回り(現地通貨ベース) 10.14%
修正デュレーション 0.87年
平均クーポン 5.30%
平均残存期間 0.96年

おいおいおいおい

これのどこが魅力的なんだよ!(#^ω^)

冗談もほどほどにしていただきたい。

多分、SBIアセットマネジメントとしては、好利回りの債券ファンドとしての魅力を強調するために、この表を掲載したんだと思います。しかし、実際はその意図とは真逆で、この投資信託のダメさを強調する表になっています。

注目ポイントは、最終利回りとクーポンの大幅な乖離です。債券は、市場での価値が下がって価格が下がると、相対的に利回りが上がります。この投資信託のポートフォリオでは、平均クーポンの利率よりも最終利回りの利率の方が高いので、債券の価格が発行価格を下回っていることになります。

実際に、スリランカ国債(1年債)の利回りの推移を見てみると、利回りは10.350%、価格は97.504となっており、現在の価格が発行価格の100を下回っていることがわかります。

これが何を意味するかと言うと、スリランカ国債はまともに買い手がついていないということになります。ちなみに、1年債は短期債なので、長期債よりも買われやすいはずです。にも関わらず、価格が100を割り込んでしまっているので、経済的に危ういと評価されている可能性が高いです。

世の中には、「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉があります。この投資信託にも、その言葉が相応しいと思います。みんなが捨てている債券をわざわざ拾い上げて、立派な投資信託にしているのですから。

私は拾いませんけどね。(´・ω・`)

ちなみに、一応SBIアセットマネジメントをフォローするために付け加えておくと、新興国債券はどうしても投資リスクが高くなるため、スリランカ国債に投資することが絶対的に悪いというわけではありません。リスクを承知の上で手を出すなら構いませんが、利回りだけに釣られて投資を考えるなら、絶対にやめておきましょう。

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