クズに群がる投資家たち – ソフトバンク債の格付け

2017年3月初旬、ソフトバンクの社債がネット証券で販売されました。発売と同時に申し込みが殺到した様子で、確か3月15日までが募集期間だったはずなのに、気づいたらソフトバンク債の募集ページが消えていました(笑)

いやはや、相変わらずソフトバンク債の人気はすごいですね。

クーポンの利率が2.03%、償還期間約7年という好条件が、投資家の皆さんを惹きつけたのは間違いないでしょう。

しかし、ソフトバンク債購入者のどれくらいが気付いているのでしょうか・・・ソフトバンク債が「クズ債」であることに。

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ソフトバンクの格付け

ソフトバンクがクズ債かどうか判定するために、ソフトバンクという発行体の格付けを見てみましょう。

JCR Moody’s S&P
格付け A- Ba1 BB+

http://www.softbank.jp/corp/irinfo/stock/rating/

A格相当の高めの格付けをつけているのはJCR(日本格付研究所)だけで、米国大手格付け会社のS&PとMoody’sとは揃ってBB格相当の格付けをつけています。国内の格付け機関の評価は高いですが、海外の格付け機関はそのように考えていないみたいです。

ソフトバンクは、ここのところ、多額の普通社債や劣後債を次から次へと発行しているので、格付けの評価が下がっても何ら不思議ではありません。

問題は、この格付けそのものです。

JCRの評価はA-なので、投資適格と評価されています。

しかし、S&PとMoody’sは、BB+とBa1の格付けをつけています。これは、残念ながら投機的格付けであり、ソフトバンクの発行する社債は投機的格付け債、言い換えると「ジャンク債」ということになります

英語でjunk(ジャンク)は、がらくたやくず物のことを指します。このことから、ジャンク債は、またの名を「クズ債」といいます。

つまり、ソフトバンク債はクズ債ということです

利率の高さはジャンク債の象徴

そもそも、マイナス金利時代のこのご時世に、利率2%超の債券がそんなに転がっているわけがありません。もし、そんな好条件の債券があるとしたら、何か裏があるはずです。ソフトバンク債は、その典型例と言えるでしょう。

高格付けの企業が発行する社債であれば、利回りはもっと低くなります。借金の世界はどこも同じで、信用のおける借り主であれば、貸し手側は利回りが低くてもお金を貸してくれます。

逆に、財務基盤が弱いなどの理由で信用性の低い借り主であれば、貸し手側は警戒するので、高い利回りでないとお金を貸してくれません。ソフトバンク債の利率が高い理由は、まさにこれで、利回りを高くしなければ投資家がお金を貸してくれないという状況に追い込まれているのです。

リスクの高さを知って購入するべき

ジャンク債は、きちんと償還されない(お金が返って来ない)可能性が高い債券です。それを承知の上で手を出すの出れば何も問題ありません。

しかし、利回りの高さと発行体の知名度の高さだけに釣られて、ジャンク債に大金をつぎ込むのは極めて危険な行為です。ソフトバンク債に限らず、利回りが異常に高い債券は、まず警戒することから始めましょう。

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