リストラされたETF-JDR、再編されたiShares

去る2017年9月28日のこと、ブラックロックは、ETF7銘柄の新規上場と同時にETF-JDR10銘柄の上場廃止に向けた信託契約の変更を発表しました。これにより、国内に上場するiSharesのETFは、ETF-JDRをすべて廃して15銘柄に再編されることになります。

ETF-JDRの代わりとなるETFも上場していますが、一部の銘柄は完全に消滅します。というわけで、再編されたiSharesシリーズを整理してみましょう。

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消滅するETF-JDR

銘柄コード ETF名称 連動対象指数
1583 iシェアーズ フロンティア株ETF-JDR(MSCIフロンティア100) MSCI フロンティア・マーケット 100 指数
1587 iシェアーズ 米国超大型株ETF-JDR(S&P100) S&P 100
1588 iシェアーズ 米国小型株ETF-JDR(ラッセル2000) ラッセル 2000 指数
1589 iシェアーズ 米国高配当株ETF-JDR(モーニングスター配当フォーカス) モーニングスター配当フォーカス指数
1362 iシェアーズ 新興国債券ETF-JDR(自国通貨建) JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド、キャップ10%フロア1%

代替ETFもなく消滅するETFは、上の表の通りです。

ぱっと見ると、米国株系統のETFが、軒並み姿を消すことがわかります。ただし、完全に消滅するわけではなく、S&P 500に連動する「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(銘柄コード:1655)」が新設されます。つまり、米国株については、これまで大型株、中小型株、高配当株に分けていたのを止め、S&P 500だけに絞り込んだということになります。

フロンティア株と自国通貨建新興国債券については、完全に消滅します。

フロンティア株ETFは、新興国の中でもとりわけ経済成長が遅れている国々の株式に投資できるので、今後の成長を見込むという意味では魅力的です。ただ、いかんせん需要があるのかないのか謎で、信託報酬も高いため、残しておいても仕方ないかもしれません。

新興国債券についても需要が少なめです。低コストで人気なインデックスファンドシリーズにおいても、たいてい新興国債券はハブられています。iSharesシリーズからもリストラされてしまったことにより、新興国債券に投資できるインデックスファンドは、いよいよ少なくなってしまいました。

代替されるETF-JDR

投資対象 上場廃止ETF-JDR 代替先ETF
先進国株式 iシェアーズ 先進国株ETF-JDR(MSCIコクサイ) iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF
新興国株式 iシェアーズ エマージング株ETF-JDR(MSCIエマージングIMI) iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF
米国REIT iシェアーズ 米国リート・不動産株ETF-JDR (ダウ・ジョーンズ米国不動産) iシェアーズ 米国リート ETF
米国ハイイールド債 iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF-JDR(iBoxxドル建てLHYC) iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)
米国債 iシェアーズ 米国債ETF-JDR(米7-10年国債) iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF
iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)

上の表のETFは、上場廃止となるETF-JDRと代替先となるETFです。アセットクラス(資産の種類)が同じであれば、連動対象指数(ベンチマーク)が多少異なっていても、代替ETFとみなしています。

このうち、先進国株式と新興国株式については、低コスト投資信託という強力なライバルたちと戦うことになります。下手をすると、個人投資家からは見向きもされない可能性があります。とは言え、再編後のETFでは「コア」の名称を与えられており、文字通りiSharesシリーズの核となることが期待されています。

米国REIT、米国ハイイールド債、米国債については、ほぼiSharesの独壇場と言っても良いでしょう。ETFではもちろんのこと、投資信託においても日本国内では目立ったライバルがいません。と言うか、米国債ならそこそこ需要があるので、ライバルの一つや二つ、あっても良さそうな気がするのですが……(ちなみに、iSharesの本家アメリカでは、Vanguardという超強力なライバルがいます)

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