ETF復権の兆し?待望の国内債券ETF誕生!

つい先日、国内ETFは個人投資家にとっての魅力が薄れたと書きました。

またもやETF上場廃止のお知らせ 今年の2月に上場廃止になりそうなETFがあると書いたところ、それが現実のものとなってしまいました。 ...

ところが、野村アセットマネジメントの手によって、状況が一変してしまったので、前回とは全くのことを書きます。

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やっと出てきた国内債券ETF

当ブログでは、事あるたびに、「国内債券ETFが無い」と書き続けてきました。そういう意味では、2017年12月11日は国内ETF市場にとって記念すべき日となるかもしれません。

この日、史上初となる国内債券ETFが上場しました!

国内市場に初登場した国内債券ETFは、野村アセットマネジメントによる「NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信 《愛称》国内債券ETF(証券コード:2510)」です。(その愛称はややこしいから止めてくれ)

国内債券のベンチマークとして頻繁に用いられる「NOMURA-BPI総合」を算出している野村自身が国内債券ETFを投入してきました。信託報酬は、わずか年率0.07%(税抜、新発10年国債の利回りが1.0%未満の場合)で、かなり頑張っていると思われます。

純資産は、まだ1億円程度しかないので、しばらく様子見した方が良さそうですが、待ちに待ったETFがやっと登場したので、今後の資産増加に期待しましょう!

隙間を埋めた野村の新規ETF

2017年12月11日に新規上場した野村アセットマネジメントのETFは、国内債券ETFだけではありません。

コード 銘柄 アセットクラス
2510 NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信 国内債券
2511 NEXT FUNDS 外国債券・シティ世界国債インデックス
(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
外国債券
2512 NEXT FUNDS 外国債券・シティ世界国債インデックス
(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信
外国債券
2513 NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数
(為替ヘッジなし)連動型上場投信
先進国株式
2514 NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数
(為替ヘッジあり)連動型上場投信
先進国株式
2515 NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数
(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
先進国REIT

今回上場しているETFは、いずれも、競合他社を含めて既存ETFに無いアセットクラスに狙いを定めています。

国内債券ETFについては、先述したとおり、これまでの国内市場には1本も存在していませんでした。

外国債券については、日興アセットマネジメントの「上場インデックスファンド海外債券(Citi WGBI)毎月分配型」が既にあります。しかし、最低投資額が約50万円も必要になり、ハードルが高いという問題がありました。今回、野村のETFが加わったことにより、最低投資金額が少額になり、為替ヘッジありも選べるようになりました。

MSCI KOKUSAIに連動する先進国株式についても、日興アセットマネジメントやBlackRockがETFを上場させています。さらに、普通の投資信託も含めると、腐るほどあります(笑)。

去る2017年9月28日のこと、ブラックロックは、ETF7銘柄の新規上場と同時にETF-JDR10銘柄の上場廃止に向けた信託契約の変更を発表...

上記の記事でも少し書きましたが、MSCI KOKUSAIインデックスに連動する投資信託は、最近(2017年前後)のコスト競争により、激戦区になっています。正直、個人投資家であれば、ETFよりも投資信託を使った方が便利です。

ところが、野村は「為替ヘッジあり」のタイプのETFも投入してきました。低コストインデックスファンドの大半は「為替ヘッジなし」のタイプが多く、なおかつETFで為替ヘッジありのタイプはありません。為替ヘッジありタイプの需要がどんなものかは不明ですが、ETF市場の需要を確実に吸い上げられるのは間違いないでしょう。

先進国REITについても同様に、ETFでは唯一無二の存在です。ちなみに、ETFでのREITは、今までの市場がちょっとヘンで、国内REITと米国REITがあるのはわかるとして、なぜかオーストラリアREIT、アジアREITがあり、先進国REITは無いという状況でした。

このように、今回新規上場した野村のETFは、既存ETFの隙間にうまく潜り込んでいます

個人投資家の魅力が高まった国内ETF

野村アセットマネジメントのお陰で、一度失われかけていた国内ETFの魅力が戻ってきたような気がします。

まず、国内債券ETFが登場したことにより、主要なアセットクラスはETFだけでも網羅できるようになりました。投資信託の様に定額積立ができないのは相変わらずですが、長年待ち望まれたETFの上場により、個人投資家にも少なからず影響はあると思います。

また、これまでにない分野のETFも合わせて登場したことにより、商品ライナップがかなり充実してきています。米国ETF市場と比べるとまだまだ十分とは言えませんが、BlackRockのiSharesも本腰を入れてきているので、今後の展開にも期待したいところです。

というわけで、前回の記事と正反対のことを書いてしまいましたが、国内ETF市場が活性化するのは喜ばしいことです。あとは、先物ETFばかりが取引されている現状を何とかしてもらいたいところですが……

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