新興株ETFの迷走

今日のことですが、マザーズ・コア上場投信(1563)がストップ高で取引を終えました。ETFがストップ高またはストップ安になることはほとんどありませんが、新興株市場のETFについては別で、たまにとんでもない勢いで急騰することがあります。今回のストップ高の原因はミクシィ(2121)株のストップ高です。では、ミクシィ株の高騰とマザーズ・コア上場投信の高騰はどのように関連付けられているのでしょうか?

答えは単純で、マザーズ・コア上場投信にミクシィ株が高い割合で組み入れられているからです。そもそも、マザーズ・コア上場投信は、東証マザーズCore指数に連動するETFです。東証マザーズCore指数の構成銘柄は、たったの15銘柄です。このため、マザーズ・コア上場投信は、1銘柄の構成割合が大きく、基準価額は各銘柄の値動きに振り回されやすいといった特徴を持っています。また、東証マザーズCore指数は、時価総額加重型の指数のため、1銘柄の時価総額が増えれば増えるほど、構成比率も高くなるという特徴があります。このため、特定の銘柄が急騰すると、それがそのままそっくりETFの基準価額にも反映されます。

東証マザーズCore指数構成銘柄

ミクシィの株価は、今年の5月ぐらいから一方的に上り調子で、時価総額がぐんぐん伸びています。それに呼応するかのように、マザーズ・コア上場投信も基準価額をどんどん切り上げ、ミクシィの構成比率が50%近くに達しています。こうなると、ミクシィの値動きが収まるまで勢いは止まりません。

実は、マザーズ・コア上場投信以外にも似たような値動きをするETFがあります。それは、JASDAQ-TOP20上場投信です。その名称からわかる通り、構成銘柄はたったの20銘柄です。こちらの場合、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)がETFの基準価額を引っ張っています。今でこそ、ガンホーの値動きが収まっているので大したことはありませんが、それでもまだガンホーの構成比率は50%を超えています。

こうした特定銘柄の構成比率の高いETFは、その銘柄の株式の代替銘柄として使えます。特にミクシィは、現在のところ最低投資金額が40万を超えているので、株式そのものにはなかなか手が出せません。そこで、ミクシィに直接投資する代わりに、マザーズ・コア上場投信を利用することで、ミクシィに間接的に投資することができます。

ただし、こういったETFは分散投資効果が非常に薄いので、迂闊に手を出すと危険でもあります。マザーズ・コア上場投信の場合、今でこそミクシィが活気づいているのため、基準価額上昇の恩恵に預かっていますが、ブームが過ぎ去ってしまえば一気に急落するおそれもあります。投資初心者を自称するならば、こういった「迷走」状態のETFは、間違いなく避けるべきです。

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