利上げ局面に強い?バンクローンの魅力

証券会社の投資信託特集を見ていると、「バンクローン」という名の債権を組み入れた投資信託に行き当たりました。またテーマ型ファンドかよ…と思いましたが、実はETFにもバンクローンを組み入れたファンドがあると知ってびっくり。米国では、バンクローンの大きな市場があるみたいで、メジャーな投資分野の1つになっているみたいです。

バンクローン(シニアローン)とは、銀行貸付債権(債券ではない)のことで、銀行が企業に融資した際に発生する債権を市場で転売することで流通しています。バンクローンの特徴は主に3つあります。

  1. 元本の保全性が高い
  2. 高金利
  3. 変動金利

まず、元本の保全性について。一般的な社債は無担保なのに対し、バンクローンでは担保が設定されています。このため、社債と比べると弁済順位は高くなります。万が一、資金を貸し付けた企業の経営が破綻した場合は、担保を消却することで資金を回収できるので、資金回収率は高くなっています。

次に、金利面について。バンクローンの対象となる企業は、投資適格債を発行できない企業がほとんどです。すなわち、バンクローンで資金を借りる企業の大半は投機的格付(S&PでBB以下、Moody’sでBa以下)なので、金利は高めにに設定されています。また、バンクローンは一般的に変動金利なので、固定金利の社債とは異なり、金利上昇局面にも強くなっています。

では、そんなバンクローンに投資に適するタイミングとは?

いつやる? 今でしょう!

米国は今まさに量的緩和政策から抜け出そうととしている局面で、今後の米国の金利は上昇することが目に見えています。そのタイミングで一般的な債券に投資するのはあまり賢い選択とは言えません。バンクローンも金利上昇の影響を全く受けないというわけではありませんが、債券よりは影響は低めです。

ただ、やっぱりというか、案の定というか、バンクローンを組み入れた投資信託はどれも信託報酬が高いです。ETFでさえも、経費率が0.5%を超えているので、やはり投資コストは高めと言わざるを得ません。こういった特殊な資産を限定的に組み入れると、信託報酬は高くなりがちです。こればかりは仕方ないと割り切るしかないでしょう。

ちなみに、日本国内で買えるバンクローンのETFは、State Street Global AdvisorsのSPDRシリーズとして設定されている1銘柄のみです。バンクローンに投資してみたくなった人は、こちらのETFを検討してみてください。一般の投資信託は、信託報酬がかなり高いのでやめておいたほうがいいと思います。

ティッカー 市場 銘柄(ベンチマーク) ETF組入
銘柄数
経費率 運用会社
SRLN NYSE Arca SPDRブラックストーン/GSOシニアローンETF
(プライマリ:Markit iBoxx米ドル建てリキッド・レバレッジド・ローン指数)
(セカンダリ:S&P/LSTA米国レバレッジド・ローン100指数)
171 0.70% State Street Global Advisors

ちなみに、このSRLNは、ETFとしては珍しいアクティブファンドです。

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