世界遺産と投資信託の奇妙な関係

投資信託を掘り起こしてみると、たまに変な投資信託を見つけることがあります。先日、日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)について調べるために大和住銀のWebサイトを訪ねてみたところ、変な投資信託にぶち当たりました。その名も、「富岡製糸場・絹産業遺産群保護活動応援ファンド(愛称:群馬の絹遺産)」。これを見つけた時の筆者の第一インプレッションはと言うと、

意味不明なテーマ型投資信託キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

とでも書いた方がわかりやすい。ご存知の通り、富岡製糸場は今年2014年に世界遺産への登録が決まりました。しかし、まさかそんなものにかこつけた投資信託があるとは…。

この群馬の絹遺産について突っ込みどころを混じえながら、少々内容を解説します。

まず、この投資信託に組み入れられている資産の半分は、先進国ソブリン債券と新興国ソブリン債券です。

群馬と全然関係ないじゃん!って思った人は私一人ではないはず…

残り半分は株式で、群馬関連企業の銘柄に分散投資するそうです。唯一群馬と関係しているのは、この株式くらいです。ただ、これにはちょっと問題もあります。群馬に関係した投資信託を組成するために、群馬関連企業に銘柄を絞り込んでいますが、投資対象銘柄が「群馬に関係しているから」という変な理由で制限されているので、投資先として適切な銘柄が残るとは限りません。かと言って、「群馬」という縛りを無くしてしまうと、今度は投資信託の名称や趣旨とずれてしまうことになります。

こういった問題があるため、テーマ型投資信託は良くありません。テーマを設定するのはいいけど、投資対象が意味不明な条件で縛られてしまい、本当にそのテーマで儲かるの?と、疑問符を付けざるを得ないテーマ型投資信託はちょくちょくあります。投資信託として肝心なのは「儲かるか否か」であって、「テーマが良いか悪いか」ではありません。一見良さそうなテーマを設定しているけど、肝心の儲けのはあやしいというのであれば、投資信託として本末転倒です。

ただ、テーマ型投資信託にも良い点はあります。群馬の絹遺産の場合、信託報酬の一部を世界遺産保護のために寄付をするそうです。地元貢献に役立つということであれば、こういったテーマ型投資信託の存在意義もあるのかもしれません。

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