まるでバランス型みたいなETF

前回、バランス型投資信託についての記事を書きながらふと思ったことが1つ。

「バランス型ETFって無いの?」

結論から言うと、国内ETFには、バランス型ETFはありません。一方、米国籍ETFをよくよく調べてみると、国内でも購入できるバランス型ETFがありました。今回は、そのETFについて紹介します。

バランス型ETFとして紹介するのは、State Street Global Advisors (SSgA)のSPDR ETFシリーズに属するSSgAアクティブ・アセット・アロケーションETFシリーズです。このシリーズには、次の3つのETFが含まれています。

  1. SPDR SSgA インカム・アロケーション ETF (INKM)
  2. SPDR SSgA グローバル・アロケーション ETF (GAL)
  3. SPDR SSgA マルチ・アセット・リアル・リターン ETF (RLY)

いずれもファンド・オブ・ファンズ形式のETFで、実際にはETF、ETC(上場コモディティ信託)、およびETN(上場投資証券)に投資しています。最大の特徴は、ETFとしては珍しく、アクティブファンドであることです。運用の形態として、Tactical Asset Allocation (TAA) :「戦術的資産配分」と呼ばれる手法を執っています。この手法によって、資産配分を機動的に変化させ、経済情勢に応じて資産配分を行うようになっています。

3つのETFを個別に見ていくと、それぞれ異なった性格の資産構成になっています。

INKMは、インカムゲインに重点を置いた資産構成になっています。主な投資先は、高配当株、不動産(REIT)、長期債、ハイイールド債などとなっています。経費率は0.70%で、ETFとしてはちょっと高めです。

GALは、キャピタルゲインに重点を置いた資産構成になっています。主な投資先は、米国株式、グローバル株式、米国債、米国REITなどとなっています。経費率は0.35%で、3つのETFの中では最安です。

RLYは、インフレ対応に重点を置いた資産構成になっています。主な投資先は、資源関連株式、REIT、インフレ連動債、コモディティなどとなっています。経費率は、INKMと同じく0.70%です。

これら3本のETFのうち、GALは、バランス型として標準的な資産構成で、なおかつ経費も安いので、筆者おすすめのバランス型ETFです。INKMとRLYは、ちょっとクセがあります。INKMは、インカム収入重視の傾向が強い日本人にはウケが良さそうです。RLYは、単体で用いると、インフレに対応する資産だけに投資することになってしまうので、他のETFや投資信託と組み合わせて利用したいところです。

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