My-ラップに見るスマートベータETF

以前から紹介しているSBIアセットマネジメントのSBIグローバル・ラップファンド(My-ラップ)の特徴の1つとして、スマートベータ指数に連動したETFを取り込んでいる、というのがあります。このスマートベータ指数とは何でしょうか?以下は、野村證券の用語集からの抜粋です。

従来の時価総額型の指数のように市場全体の平均や値動きを代表する指数ではなく、財務指標(売上高、営業キャッシュフロー、配当金など)や株価の変動率など銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数。中長期的に市場平均を上回るようなパフォーマンスを期待する指数として、年金運用やETF(上場投資信託)などの連動指数として採用され始めている。スマートは賢い、ベータは市場平均連動性を意味する。
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/su/A02317.html

簡単に言うと、スマートベータ指数は、市場全体の時価総額や平均から算出するのではなく、財務指標などによって構成銘柄をある程度選別して算出した指数です。日本国内における代表的なスマートベータ指数として、JPX日経インデックス400(JPX日経400)が挙げられます。JPX日経400は、2013年11月から算出され始めた比較的新しい指数で、日本国内におけるスマートベータ指数の走りと言っても過言では無いでしょう。米国では、もっと前からスマートベータ指数が注目を集めていて、スマートベータETFも多数上場しています。

では、実際にどのようなスマートベータ指数やスマートベータETFがあるのか、My-ラップの構成銘柄からいくつか抜き出してみます。

MAXIS JPX日経インデックス400上場投信

銘柄名 MAXIS JPX日経インデックス400上場投信
銘柄コード 1593
ベンチマーク JPX日経インデックス400
投資対象 国内株式
信託報酬 0.078%(税別)
運用会社 三菱UFJ投信
  • ベンチマークのJPX日経インデックス400は、自己資本利益率(ROE)、営業利益、時価総額などに基づいて選定された400銘柄
  • 2014年2月に設定された比較的新しいETF。というか、JPX日経インデックス400の設定自体が新しい。
  • 信託報酬は、TOPIX連動型ETFと同等水準。

Guggenheim S&P 500 Equal Weight ETF

銘柄名 Guggenheim S&P 500 Equal Weight ETF
ティッカー RSP
ベンチマーク S&P 500 Equal Weight Index
投資対象 米国株式
経費率 0.40%
運用会社 Guggenheim Investments
  • ベンチマークのS&P 500 Equal Weight Indexは、S&P 500採用銘柄を時価総額加重方式ではなく等比率で組み入れた指数。
  • 過去10年間の年間平均リターンは、S&P 500を7.4%ポイント上回る。
  • 経費率は少々高い(S&P 500連動型ETFの経費率は0.1%を切るため)。

WisdomTree Emerging Markets Equity Income Fund

銘柄名 WisdomTree Emerging Markets Equity Income Fund
ティッカー DEM
ベンチマーク WisdomTree Emerging Markets Equity Income Index
投資対象 新興国株式
経費率 0.63%
運用会社 WisdomTree
  • ベンチマークのWisdomTree Emerging Markets Equity Income Indexは、配当利回りでランク付けされた新興国株式の上位30%で構成される指数。
  • ベンチマーク設定来の年間平均リターンは、MSCI Emerging Markets Indexを3.39%ポイント上回る。
  • 経費率はかなり高い。参考までに、MSCI Emerging Markets Indexに連動するETFの経費率は0.15%程度

これら以外にもMy-ラップが組み入れいているETFは、ほとんどスマートベータETFです。全部書きあげると長くなってしまうので、紹介は3つに留めておきます。調べるのがめんどくさいし。

スマートベータETFに共通する特徴は、何らかの手法を用いて人の手で作為的に選んだ銘柄で構成される指数に連動していることです。また、特殊な指数を用いるため、信託報酬(経費率)が高くなりがちなのも特徴の1つと言えるでしょう。

勘違いしてはいけないのは、スマートベータETFだからといって必ずしも運用成績が良いとは限らない、ということです。スマートベータ指数は、一般的な指数よりも高いリターンを上げることを目指して作られていますが、時としてスマートベータでない指数よりもパフォーマンスが悪くなることもあります。スマートベータを取り入れているMy-ラップもその例外ではありません。とは言え、スマートベータ指数は、一般的な指数よりも良好なパフォーマンスを得られる傾向にあるのは間違いないので、将来の運用成績に期待してみても良いかもしれません。

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