グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)を斬る!

国際投信投資顧問のグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)が大人気ですね。純資産総額は、昨年末から2倍以上に膨れ上がっています。モーニングスターアワード・ファンドオブザイヤー2014の国際株式型部門で優秀賞を受賞したことも、人気の一因でしょう。

しかし、人気だからと言って、それが必ずしも良いファンドではないというのは、この業界の常です。グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドも例外ではないはず・・・?ということで、このファンドについて、いろいろ検証してみたいと思います。

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高すぎる信託報酬

交付目論見書を眺めていて、まず真っ先に目につくのが、超高額な信託報酬です。その額は、税込みで年率2.376%、税抜きでも年率2.200%と、2%の大台を超えています。こうなってしまう理由はいくつかありますが、グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドの場合は、運用を外部委託していることが大きな理由です。

このため、委託会社の信託報酬が1.300%と高めに設定されています。これに加えて販売会社も0.800%もの高額な信託報酬をふんだくるので、トータルで超高コスト体制のファンドとなってしまっています。まあ、こういったことは、アクティブファンドでは大いにありがちなので、このファンドだけが悪いというわけでもないんですけどね。

運用成績は優秀?

「信託報酬が高くても、運用成績が良ければその価値があるじゃないか!」という意見はごもっとも。では、実際このファンドについてはどうなのでしょうか?

幸いなことに、このファンドの運用成績は比較的優秀です(優秀じゃなかったらファンドオブザイヤーを受賞するわけないけど・・・)。このファンドが参考指標にしてるっぽい(?)MSCI World Health Care Index (USD) と比較すると、トータルリターンは、このファンドの方が大きく上回っています。全世界の株式のパフォーマンスを表すMSCI ACWIと比較すると、さらにトータルリターンは優秀なので、なんともけしからん高コストの割には好印象です。

運用成績に騙されるな!?

運用成績は優秀なグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドですが、1つ大きな注意点があります。それは、このファンドが特定のテーマに絞ったテーマ型ファンドだということです。

テーマ型ファンドは、そのテーマがもてはやされている時こそ優秀な運用成績を上げられるものの、そのテーマが旬を過ぎてしまえば、あっという間に廃れてしまうという危険性があります。このファンドのテーマであるヘルスケアとバイオテクノロジーも、果たしていつまでトレンドが継続するのでしょうか?

購入は慎重に

結論を書くと、グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドは、筆者のおすすめできるファンドではありません。先述した通り、一過性に過ぎないかもしれないテーマに頼った運用成績は、ファンドの基盤が脆弱と言わざるを得ません。加えて、ぼったくりのような高コスト体質なので、ひとたび運用成績が傾けば、あっという間に基準価額を下げることになります。

「ファンドオブザイヤー受賞!」という甘い言葉を信じて、安易に高コストなファンドを購入しないように気をつけましょう。

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