世界のサイフ

毎月分配型ファンドを漁っていた時、日興アセットマネジメントの「世界のサイフ」という投資信託が目につきました。なぜなら、基準価額が4000円前後なのに、毎月の分配金額が40円。

いやあ~、怪しいニオイがぷんぷんしますねぇ(笑)

ということで、日興アセットマネジメントの「世界のサイフ」をこき下ろす紹介してみたいと思います。

世界のサイフの投資先は、日本を除くOECD加盟国およびこれに準ずる国の通貨建ての短期債券などです。相対的に金利の高い10通貨を選定し、それぞれの通貨へ均等分散させて運用を行っています。

ここでいう「短期債券など」に含まれる資産は、各国のソブリン債、社債、ABS、コマーシャルペーパー(CP)などです。コマーシャルペーパーとは、優良企業が短期資金を調達する目的で発行する有価証券で、社債とよく似ています。ただし、償還期間が社債と比べて非常に短く、1年未満(1ヶ月~3ヶ月)のものが多くなっています。

投資先が短期債券で、かつ10通貨に均等分散されているので、外国債券の投資信託としてはかなりリスクが抑えられています。高いリターンは期待できませんが、堅実に短期債券で運用したいという人には向いているでしょう。

これで、信託報酬が0.1%程度なら完璧だな!

ところがどっこい、そうは問屋が卸すか(゚Д゚)ゴルァ!!

・・・とでも言わんばかりに、この投資信託も信託報酬が安くありません。目論見書によると、信託報酬は税込で0.95605%程度。なんでこんなに高いのかと思ったら、投資先が投資信託証券になっているためで、アクティブファンドにありがちな4重構造の信託報酬になっています。

でも、年率1%程度なら安い方なのでは?と思う人がいるかもしれません。

しかし、世界のサイフでは、信託報酬の高さが命取りになりかねません。

世界のサイフの主な収入源は、短期債券の利息収入です。ところが、短期債券であるがゆえに、利息収入はあまり高くありません。最新の月報を見てみると、平均最終利回りは約2.5%となっています。信託報酬は1%程度なので、利息収入の5分の2が信託報酬として徴収されることになります。ただでさえ収益が少ないのに、そこから半分弱の収益を持って行かれたらたまったものではありません。

これだけで、突っ込みどころとしてはもうお腹いっぱいなのですが、一応毎月の分配金にも触れておかなければならないでしょう。

先に少し述べたとおり、この投資信託の分配金は、基準価額4000円前後に対し毎月40円です。年率換算で分配利回りは12%程度です。

・・・もうおわかりですよね。利息収入が2.5%なのに対し、分配金が12%なので、明らかに過剰分配です。というか、債券で12%の利回りなんて、通常ありえません。破綻しかけのギリシャ債券にでも投資しているんでしょうか?(本稿執筆時点では、ギリシャの財政危機で大いにもめています)

ちなみに、こんな無茶な投資信託でも、700億円もの純資産を集めています。投資信託業界はよくわかりません(;´∀`)

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