米国債ETFを買え!(でも今はちょっと待て)

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なぜかバラエティ豊富な米国債券ETF

前回の記事でもちょこっとお話しましたが、国内で買える米国債の海外ETFは、なぜかバラエティ豊かです。もっと言うと、米国債に限らず米国債券に投資するETFは、なぜか数が多いです。日本国債ETFなんて1本もないと言うのに、なんだこの差は…。米国の投資環境が非常に羨ましいです(´・ω・`)。と、同時に、これだけETFのラインナップが多いと、どれが何やら混乱する可能性も否めません。そこで、米国債ETFについて、ちょっと整理してみたいと思います。

そもそも米国債とは?

米国債とは、米国財務省が発行する公債のことで、正式には米国財務省証券、英名ではU.S. Treasury Securityと呼ばれます。格付けは、AA+(S&P)またはAaa(Moody’s)で、格付け会社によって若干評価が異なるものの、概ね高い評価を維持しています。

ちなみに、実際のETFでは、米国財務省証券だけではなく、米国政府が保証する米国政府機関債(具体的にはテネシー川流域開発公社など)を組み込んでいる場合があります。なので、ものによっては、純米国債のETFではないものもあります。

米国債の種類

種類 償還期間 利払い方式
U.S. Treasury Bills
(短期国債)
1年以下 割引債
U.S. Treasury Notes
(中期国債)
1年超10年以下 利付債
U.S. Treasury Bonds
(長期国債)
10年超 利付債
STRIPS
(ストリップス債)
1年超 割引債
TIPS
(物価連動国債)
5年~20年 物価連動債

U.S. Treasury Bills/Notes/Bondsは、いわゆる普通の国債です。U.S. Treasury Billsは割引債(ディスカウント債)なので、発行時には額面の割引価格で販売され、満期時には額面満額が償還されます。U.S. Treasury Notes/Bondsは、一般的な固定利付債で、半年ごとに利息(クーポン)を受け取れます。

STRIPS(ストリップス債)とTIPS(物価連動国債)は、ちょっと特殊な国債です。

ストリップス債とは、裸のおねーちゃんが図面に描かれている債券利付債の元本部分と利札(クーポン)部分が分離され、それぞれがゼロクーポンの割引債(ディスカウント債)として販売される債券のことを指します。

物価連動国債とは、元本や利息が物価指数に連動して変動する国債のことです。インフレに弱いとされる固定利付債の弱点を克服したのがこの物価連動債で、物価指数が上昇すれば元本や利息が上昇します。反対に、物価指数が下降すれば、当然元本や利息もマイナス修正されるので、元本割れするおそれがあります。

米国債ETFの種類と分類

デュレーション 銘柄 平均残存期間 主な投資対象 リスク
超短期 iシェアーズ 米国短期国債 ETF 1年未満 Treasury Bills 1
短期 iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF 1~3年 Treasury Notes
Treasury Bonds
1
バンガード・短期政府債券ETF
バンガード・短期インフレ連動債ETF TIPS
中期 iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF 3~10年 Treasury Notes
Treasury Bonds
2
バンガード・中期政府債券ETF
SPDR バークレイズ 米国中期国債 ETF
iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF TIPS
長期 iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF 20年超 Treasury Bonds 3
バンガード・長期政府債券ETF
超長期 バンガード・超長期米国債ETF Treasury Bonds
(STRIPS)
5

米国債ETFを表にまとめてみると、こんな感じです。ご覧のとおり、ここに挙げたETFだけで、11本もあります。米国債と社債をミックスしたETFまで含めるとさらに数が膨らんでしまうので、ひとまず米国債(政府機関債含む)のみのETFだけでまとめました。

区分については、筆者が適当に名前をつけて区分けしています。リスクは1~5の5段階評価でつけており、数値が高くなるほどリスクも高くなります。評価は、筆者の感覚で適当につけています。要するに、いろいろ適当です。

買うのはちょっと待て

現時点(2015年7月現在)で、米国債ETFを買うというのは、あまり賢明な選択ではありません。なぜなら、FRBによる利上げが目の前に迫っているからです。利上げされるのがわかっている、つまり米国債ETFの基準価額(NAV)が下落するとわかっているという時に、わざわざ米国債ETFに手を出すのは愚の骨頂、素直に止めておいた方がいいでしょう。

資金が遊んで仕方ないのであれば、長期債ETFに手を出さず、短期債ETFに手を出すのも1つの選択肢です。利上げされた頃を見計らって、長期債ETFに切り替えていけば、効率の良い運用ができると考えられます。こうした柔軟な運用が可能なのも、米国債ETFのラインナップが充実しているおかげです。国内での取り扱いラインナップを揃えてくれたBlackRockとVanguardに大感謝!

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コメント

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  2. […] 「米国債 ETF」でぐぐると、私のブログ記事が2番目にヒットするようになって1年以上が経過しました。当時の記事では、米国債ETFについて米国籍のETFしか紹介できていませんでした。 […]