そのネーミングはちょっと・・・iShares MSCI 日本株最小分散ETF

スポンサーリンク

 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETFとは?

初めてこの名称を聞いた時、いったいどういうETFなのかよくわかりませんでした。
「最小分散ってなに?(´・ω・`)」

英語名はこうなっています。
iShares MSCI Japan Minimum Volatility (ex-REITs) ETF

あー、そういうことか・・・英語名を読んでやっと理解しました。

最小分散とは、ボラティリティを最小にする、つまり価格変動を最小にするという意味みたいです。それなら納得なんですが、なんでこんなネーミングにしちゃったんでしょうか。Volatilityを無理に日本語訳しなくてもよかったのでは?と思うのは筆者だけでしょうか。

まあ、それはさておき、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETFとは、要するに値幅変動を最小に抑えた日本株ETFです。このETFも、いわゆるスマートベータETFに属します。

スマートベータETFとなると、コスト高になることを警戒しなければなりません。しかし、このETFについては心配ご無用!信託報酬は年率0.19%で、かなり低く抑えてあります。低コストで個性的なETFを出してくれたBlackRockに大・大・大感謝です!

投資先のセクターに特徴のある日本株最小分散ETF

ボラティリティを低くするということは、おそらく内需関連株の組み入れ比率が高くなっていると推測されます。

そこで、iShares MSCI 日本株最小分散ETFのベンチマークとなっているMSCI Nihonkabu (Japan ex REITS) Minimum Volatility (JPY) IndexとMSCI Nihonkabu Indexのセクター比率を比較してみます。

ところが、MSCI Nihonkabu Index (MSCI Japan ex REITS) のファクトシートがなぜか見つかりません。
(´・ω・`)ショボーン

仕方ないので、類似インデックスのMSCI Japan Indexと比較することにします。

MSCI Nihonkabu Minimum Volatility MSCI Japan
エネルギー (Energy) 2.47% 0.84%
素材 (Materials) 4.56% 5.43%
資本財・サービス (Industrials) 20.39% 18.34%
一般消費財・サービス (Consumer Discretionary) 17.09% 22.29%
生活必需品 (Consumer Staples) 12.13% 7.6%
ヘルスケア (Health Care) 12.19% 7.48%
金融 (Financials) 13.23% 19.92%
情報技術 (Information Technology) 6.53% 10.32%
電気通信サービス (Telecommunication Service) 4.68% 5.04%
公益事業 (Utilities) 6.73% 2.73%

GICSのセクターの分け方については、MSCI公式ページを参照してください。

MSCI Japan Indexは、日本の市場時価総額の上位約85%をカバーする時価総額加重平均型のインデックスです。日本の大型株と中型株を時価総額で表した指数なので、おおむねTOPIXと同じと考えて差し支え無いでしょう。

現在、日本で時価総額の高い株式は、トヨタ自動車を筆頭とする自動車関連銘柄と3メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)が中心です。自動車関連銘柄は一般消費財・サービスセクターに含まれます。このため、MSCI Japan Indexでは、一般消費財・サービスセクターの比率が最も高くなり、次いで3メガバンクが含まれる金融セクターの比率が高くなっています。

一方、MSCI Nihonkabu Minimum Volatility Indexにおいて、最も比率の高いセクターは、資本財・サービスです。また、生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、および公益事業セクターの割合が、MSCI Japan Indexよりもグンと高くなっています。

生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、および公益事業セクターの3つは、いわゆる内需関連株のセクターで、ディフェンシブ株とも呼ばれます。他のセクターの銘柄と比べて値動きの小さいのが特徴で、MSCI Nihonkabu Minimum Volatility Indexでの比率が高まるのも十分うなずけます。

資本財・サービスセクターは、セクターの名称がちょっと抽象的なので、いまいちわかりにくですね。資本財・サービスセクターに含まれるサブグループを見ると、鉄道や旅客航空輸送業などの運輸関連銘柄が含まれていることがわかります。これも内需関連株に該当するので、MSCI Nihonkabu Minimum Volatility Indexでの割合が高くなって当然でしょう。

指数構成上位10銘柄

セクターだけでは具体的なイメージが湧きづらいので、各インデックスを構成する上位10銘柄についても比較してみます。

MSCI Nihonkabu Minimum Volatility MSCI Japan
1 JR西日本 トヨタ自動車
2 田辺三菱製薬 三菱UFJフィナンシャルグループ
3 ダイワハウス 本田技研工業
4 日本電信電話(NTT) 三井住友フィナンシャルグループ
5 東燃ゼネラル石油 ソフトバンク
6 全日本空輸(ANA) みずほフィナンシャルグループ
7 大塚ホールディングス KDDI
8 日本航空(JAL) 武田薬品工業
9 花王 セブン&アイホールディングス
10 みずほフィナンシャルグループ 日本たばこ産業

MSCI Japanの方は、素直に時価総額の高い銘柄が顔を揃えています。

一方、MSCI Nihonkabu Minimum Volatilityの方は、運輸業のJR西日本、ANA、JALの3社が上位に出てきています。これらは、いずれも資本財・サービスセクターに含まれる銘柄です。また、生活必需品セクターの花王が顔を出しているのも特徴的ですね。

ちなみに、3位のダイワハウスは金融セクターに含まれます。違和感ありまくりですが、不動産関連業は金融セクターに含まれることになっているので仕方ありません(^_^;)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする